家族が逮捕されたら知るべき事。罪状別の不起訴率。
逮捕されてもお咎め無しで家に帰れる確率は何%??
世の中では毎日のように誰かが逮捕されたニュースや新聞をみかけます。
それを見ると「逮捕=犯罪者が捕まった」と認識するのが普通の感覚で、自分や家族が逮捕されたらもうお先真っ暗。逆に悪い奴が逮捕されたから一安心。と思いがちですが、実際のところはどうかというと。
逮捕とはまだ疑いがある段階であって、逮捕されたからと言って必ず裁判にかけられるわけではなく、むしろ勾留期限が来ると「不起訴」となり釈放になる事もあります。
その場合、もちろん前科もつきませんし、法律上は無罪、いや、無罪どころかそもそも犯罪を犯していない真っ白な人となります。なんのおとがめ無しで胸を張って?自宅へ帰れます。(ただし、世間的には真っ黒な人と認識され社会的制裁を受ける可能性は高いですが…)
逮捕されても、裁判にさえならずそのまま釈放になる人の割合。どのくらいだと思いますか?
厳密には疑いをかけられた犯罪の種類によって違いがあります。(罪名別の不起訴率)
平成29年の犯罪白書によると
放火 62.7%
住居侵入 58.3%
通貨偽造 90.9%
文書偽造 56.3%
支払用カード関係 16.8%
公然わいせつ 42.7%
わいせつ物頒布等 28.0%
強制わいせつ 59.9%
強姦 63.9%
賭博・富くじ 44.9%
贈収賄 11.3%
殺人 69.2%
傷害 62.9%
暴行 70.4%
危険運転致死傷 16.5%
窃盗 59.0%
強盗 47.6%
詐欺 43.8%
恐喝 66.2%
横領 83.2%
暴力行為等処罰法 58.2%
過失運転致死傷等 89.1%
公職選挙法 63.6%
銃刀法 75.1%
売春防止法 49.7%
廃棄物処理法 42.3%
大麻取締法 45.1%
麻薬取締法 49.5%
覚せい剤取締法 20.1%
毒劇法 25.6%
麻薬特例法 69.6%
入管法 69.7%
道交違反 39.8%
ちょっと長いけど、こんな感じ。
通貨偽造の不起訴率90.9%は高すぎですよね。
逆に「殺人」で逮捕されても62.7%は裁判にもならずに釈放されるって、なんか怖い…
でも、これが事実です。
テレビや新聞では、あの事件で逮捕された容疑者は不起訴になって釈放しました。
なんて報道、しませんからね…
しかしその代わり、起訴されると99%有罪になります。
だから日本の警察や検察は有能だとよく耳にしますが
実は裏を返せば日本の検察は数%でも無罪になる可能性がある事件は起訴しない。とも言えますね。
びっくりですよね。
私も書きながらこの数字見て思いました。
逮捕された旦那、不起訴で出てくるな。と
旦那の場合、もらい事故にまきこまれたようなもので、職業柄、犯罪の事実がなくても誰かが証言すれば簡単に逮捕することは可能です。
でも、それじゃ逮捕はできても起訴はできません。