旦那の前妻の子供達がお泊りしました。
今年の１月だったかな？？
まだコロナウイルスが武漢でのみ流行っていて日本に上陸さえもしていなかった頃
「俺は新型肺炎だ！」「兄貴の愛人が上海出身だったから、感染したかも！ヤバいだろ俺！？」
と大騒ぎしていた旦那。
はは…。
と、横目で見ながら笑っていましたが、ここ最近は旦那の言葉通り誰が感染してもおかしくない状況ですね。
という事で、休校やら、コロナやら、旦那やらに振り回されて少し更新さぼっていました。
そんな中、二日酔いで寝ていた旦那が夕方に起きてきて一言。
「今日、俺の前の奥さんとの子供達が泊まりにくるから」
え！？
早く言ってくれ！！
なにも用意してないよ！！
最近の10代の食の好みとか分からないし。
下手にご飯出して、不味いと思われたら心おれちゃうじゃないの…
「あ、俺ダイエット中だから」
とか
「え、私ベジタリアンなの」
とか
言われたらどうするのよ！！
育ち盛りだからきっとお腹空くだろうしさ
その辺も前もって用意しときたいのよ！！
と心の中で突っ込みましたが
おにいちゃん、おねぇちゃんと会える！！
と私の子供達は大喜びです。
そんな私も、旦那より年が近い旦那Jr.とのおしゃべりが大好きなんですけどね…
大人の世界では相手にされないような、私のくだらない話に付き合ってくれるのですよ。
第二次世界大戦の教訓を生かして、命の大切さを考えたり再び戦争を起こさないと心に誓う。
のはとても良いことだし賛成だけど、ではなぜ、歴史の授業では戦国時代の戦でどれほどの命が亡くなって、残された家族がどんな思いをしたか？は習わないんだ？？
戦国武将は戦でたくさんの人間を殺しても責められないのはなぜだ？？
くだらないでしょ？（笑）
そんな話しにも付き合ってくれる旦那Jr.達は本当に旦那の子供とは思えないほど良い子達です。
そして顔が私の子供達に似てる…
そして、そんな日に限って旦那が友人達を呼んで自宅で飲み会を始め。
結局、お客さんが帰ったのは朝の６時過ぎ…。
普段より遅めに寝たものの、子供達は８時に起きてきた為、私はほぼ徹夜です。
そう言えば、その飲み会で旦那が面白い話をしていました。
旦那が逮捕された日、家に旦那を探しに来たことを刑事に口止めされたと最初の記事で書きましたが。
「男女の絆があって、ましてや子供もいる仲なのに、なんであんな口止めしたんだ？」
旦那が取り調べ中に刑事に質問したようです。
「今の時代ヤクザを逮捕しようとすると、奥さんが協力的で、むしろ奥さんから情報提供してくることも多い」
と教えてくれたそうです。
なるほど、なるほど
なんとなく分かる気がします。
奥さんを大切にしないクズみたいなヤクザ者、最近多いですもん。
逮捕された旦那が４２日ぶりに家に帰ってきた。
「なにが食べたいか？」
旦那が聞くので
私は焼肉！
娘はパフェ！
意見が合わないので、スーパーへ行って好きなものを買うことにしました。
旦那はお酒とお刺身と生牡蠣。
私は野菜と牛肉と焼肉のたれ。
子供達はお菓子。
お家に帰って、ささやかな夕食を楽しみました。
あぁ、幸せだ。
そして旦那がなんかかっこよく見える…
その後、つもる話がありすぎて、聞きたい事と話したい事が多すぎて、子供達を寝かしつけた後、朝方４時まで２人で語り合っていました。
旦那の留置場話が面白すぎて、爆笑。
途中からお酒を飲んでババ抜きが始まり、メンタリストＤａｉｇｏ風にババを当てるというのをやっていたら、格好つけた割に全然当たらなくて、爆笑。
いろんな意味で盛り上がりすぎて。
最終的に、２人でベッドで裸でいたところ、丁度起きてきた娘に見られそうになり、危機一髪！寝たふりをするも。
「何してるの？なんで２人とも裸？」
と突っ込まれる始末。
「え？あー、海外の映画とかでみんな裸で寝てるから、一回真似してみようかと…」と誤魔化す私。
これに関しては本当に反省してます。
子供達と一緒にお風呂に入ってくれる。
スーパーでお米を買った時に持ってくれる。
息子に靴を履かせてくれる。
私のつまらない話を聞いてくれる。
面白い話で私達を笑顔にしてくれる。
当たり前だと思ってたことが、こんなに有難い事だったとは…
朝起きて旦那の頬に両手を当てて「おはよう」って言えるだけで幸せを感じる。
いてもいなくても変わらないと思っていたけど、結構助かってたんだな…
旦那が私の名前を呼ぶ声が聞こえると、それだけで嬉しくなる。
「は〜い」と答えられるのが嬉しい。
家族が４人揃うってやっぱり最高です。
そんな彼は事務所のみんなが放免祝いをしてくれるという事で。
夕方から出かける事になりました。
お家まで迎えに来てくれた旦那の兄弟分が、私と子供達に餌を買ってきたよ〜と言うので
見てみたら…３人分。
嬉しい！
旦那が逮捕されたと聞いた時も、なにも言わず真っ先に10万円を振り込んでくれて、生活費の足しにしてと後日振込の連絡してくれました。
旦那は良い仲間に支えられてるな。
いつかちゃんと恩返ししなくちゃいけないな。
さて、旦那は何時に帰ってくるでしょう？？
さて、ベッドの続きはいつやるの？？
旦那が留置場から帰ってきて。
本が増えた。
これでも半分の量です。
たくさんの方が毎日のように差入れして下さったんですね。
遠方から郵送での差入れもありました。
本当につくづく、旦那は皆んな人に好かれてるんだなと思います。
私も最後にちょっと意地悪して
こんな本を差し入れしました。
読んだか聞いてみると…
「とても良い本だったけど、俺にはまだ読む時期が早すぎた。大人になってからちゃんと読む。」
ですって！！
だとするとあなたがちゃんと大人になる頃、子供達成人してません？？
家に帰ると、私は洗濯機をフル稼働して、旦那が持ち帰った衣服を一気に洗濯。
本の裏表紙に留置場で糊で貼られた閲覧許可の紙って、スチームアイロンを使うと綺麗に剥がせるんですね。
って事で本棚の整理にも追われ。
そしてその間、旦那はずっとお風呂に入っていました。
留置場ではお風呂に入れるのは１週間に２回なので、潔癖の旦那にはそこが一番辛かったようです。
留置場には鏡が無いようで、久々に自分の顔を見たとも言っていました。
留置場で毎日300回腕立てをしたせいか、体型が逆三角形になっています（笑）
体重はというと
逮捕の日に無理やり測らせた体重から
1キロ減。
そこで留置場のご飯について聞いてみました。
「留置場のご飯ってどんな感じ？？」
「朝ご飯は、まずこのくらいの白米だろ？」
と手で小さい子供用のお弁当箱くらいのジェスチャーをする旦那。
「それに、ひじき」
といって人差し指と親指でOKサインをして量を伝える旦那。
「そして、甘い大根」
と言って、またOKサインをして量を伝える。
「うん、うん、そして？？」
「ん？終わり。」
え？
あ、留置場の朝食にそんな贅沢言ってられないもんね！そんな感じよね。
私「じゃあ、お昼はどんな感じなの？？」
「このくらいの白米だろ？それに、ひじき、甘い大根」
「…？？」
私「え？じゃあ、夕ご飯は？？」
「このくらいの白米だろ〜？そして、ひじき、甘ぁ〜〜い大根」
そこまで聞いて吹き出してしまいました。
もう、ここまで来たら、甘い大根がどんな味なのか逆にすごく気になる！！（笑）
ちなみに、このメニューは永遠とローテーションで変わる事なく続いたです。
ですが！
「自弁」と言って自分で指定された弁当を所持金から自費で注文する事が可能です。
旦那は一度やると引っ込みがつかなくなって、同じ房（檻？）で自弁を買えない人に毎日三食奢っていたそう。
まさに、旦那らしいや…
その自弁も決して美味しいわけでは無いそうですが、留置場によっては食事が警察の食堂と同じものを出してくれて美味しいところもあったり、逆に具なしおにぎりと、薄められた味噌汁のようなものだけ。という事もあるようですね。
もう、こればかりはどこの警察署に捕まったかに大きく左右されます。
これも全て税金で賄われているので、贅沢言うこと自体間違ってますけどね！！！
旦那が釈放される日
いよいよこの日がやってきました。
旦那が釈放されて留置場から出てくる日。
弁護士さんによると、出てくるのが何時かまではまだ分からないので、直接警察に問い合わせて下さい。ですって！！
警察の何課に問い合わせるんだい？？
夜9時とかは嫌がらせはやめて欲しい…
子供達が寝る時間！！
お父さんが帰ってくるということで、朝から娘は上機嫌。
ユニコーンのカバンを背負い、クマの人形を小脇にかかえて、ピンクのスリッパを履いて、ツインテールに髪を結び彼女なりにとびっきりのオシャレをしています。
部下さんが直接警察署へ行って聞いてきてくれたので、１５時に出てくることが分かりました。
警察署へ行く前にコンビニで頼まれたタバコを買います。
普段愛煙してる６ミリがいいのか？
体を気遣って１ミリがいいのか…？
（タールの濃度が高いタバコを久々に吸うと頭がクラクラしたり気分が悪くなったりするので…）
迷った挙句、両方買いました。
まず１ミリを差し出して、不穏な空気を感じたら瞬時に６ミリのタバコを差し出す作戦。
忍者のように素早く！！
甘い飲み物も買ってあげようかな？
って事で１本コーラも買って、無事警察署に到着。
駐車場で待つように言われていたので、先に来ていた部下さんとおしゃべりしながら、肉まんを食べて待っていました。
ずっと預かっていた旦那のスマホの電源を入れてない事を思い出し、電源を入れて車の充電器で充電していると。
なにやらメールが画面に表示されます。
なに？なに？
と見てみると…
またもや銀座の女性からじゃありませんか！
（旦那のスマホは来たメールの内容が画面に表示されるタイプなので、ついつい見ちゃいます。）
この人まさか、返事無いのに毎日メールしてきてる？？
「もしかして私のメールって迷惑かな？？」
とか
旦那の名前の後にハートを付けて「蜂蜜って好き？？」
とか
「蜂蜜」って遠回しの下ネタですか？？
面白いぞ（笑）
後で旦那に突っ込もーっと！
そして３時に１５分過ぎ、あれ？あの遠くに見えるド派手なセットアップは…？
あのチラチラ見える蛍光ペンみたいなオレンジ色の服。
間違いない、あんなの着るの旦那しかいない。
部下が出迎える姿を見て、娘が車から飛び出し旦那に駆け寄りました！
私も一呼吸置いて車を降り、娘を抱っこしている旦那に歩み寄る。
夫婦感動の再会！！
そこで私とは旦那はどんな会話を交わしたかと言うと。
旦那
「事務所の人間が昨日パクられたから、差し入れしような。」
私
「うん、さっき聞いた」
だけ、
あれ？
こんな感じ？？
「心配かけて悪かったかな？」とか「１人でよく頑張ったな」とか一言無いのかい？？
せめてハグとか無いのかい？？
２つのタバコを差し出すと、なんのためらいもなく慣れ親しんだ６ミリを受け取る旦那。
１ミリは部下さんにあげました（笑）
「おぉ、今回は本当に疲れたわぁ〜」
だと。
でも、娘は旦那の足にしがみついてとても嬉しそうです。
あ、ちなみに、旦那を迎えに来る！と張り切っていた後輩は電話しても取りませんでした！
ラッキー。
逮捕された旦那が釈放されたら？
え？むしろ迎えにいきたいんですけど…
今日は娘とデートをしました。
観覧車に乗ったり、アイスを食べたり。
トランプしたり、洞窟に入ったり。
旦那がもし出てきたら、家族みんなでデートしにもう一度ここに来たいなと思っていたら、旦那の部下さんから電話。
「昨日、弁護士から連絡があって数日後に、出てくるみたいですけど。」
ですって！！
はい？？
なぜ、弁護士そんな大事な事を真っ先に妻である私に連絡して来ない！？
家族に釈放の連絡をしない弁護士がどこにいるんだ！！！！
もう、せめて真っ先じゃなくても良いから、後回しでも良いから、一言でも良いから、メールでも良いから、連絡してくれ！！
ちょっとだけモヤっとしましたが、ここで不満を爆発させるわけにはいかないので一旦抑えました。
「自分達、迎えに行けるようには努力するんですが、もしかしたら迎えにいけない事もあるかもしれなくて…」と申し訳なさそう。
内心。
いやむしろ私、積極的に迎えにいきたいんですけど？
と、逆にこちらの方がそんな気を使わせてしまい申し訳ない。
前のめりにに私が迎えに行く！と言い出すの恥ずかしいので
「それなら、娘がお父さんに会いたがってるし、一緒に迎えに行ったらむしろ喜ぶから、良かったら私が行きますよ」と
「それなら助かります！！」
「また連絡します！」
だって。
はぁ。
旦那の釈放のお迎えを頼むのに、こんなに気を使われ、弁護士からも連絡ないって、冷静装いすぎて逆に旦那の逮捕に無関心だと思われてません私？
一応それなりにざわついてますよ！
さて、旦那が帰ってくるとなったら娘が喜ぶぞ〜
