宅下げとは?差入の逆である。 「宅下げ体験記」
宅下げを体験してみました。
今日は旦那の兄弟分からの電話で起こされました。
「いやぁー、朝からインターフォン何度も鳴らされてうるさくって!誰かと思ったら警察だったよ。こちらに女性の方は住んでいますか?だって、この女っけの無い俺が女性を家に入れるわけないじゃんねぇー?」
うん、そんなこと私に聞かれてもあなたが女性を自宅にどれだけ女性を連れ込んでるかなんて知りませんよー。
と思いましたが、優しいので「あーそうなんだー」と聞いてあげる。
話が長いので、「誰かが女性の幽霊でも見かけて通報したんじゃないですか?」と言うと、「うん!本当にそうかもしれない!!」と妙に納得していました。
冗談で言ったのに…
結論としては旦那へ代理差入れて欲しい本があるという電話で。
それは構わないけど、私が差し入れたらあなたが差し入れたって事、本人分からないと思いますよ。と言うと、大丈夫!絶対分かるから!とのこと。
そして受け取った本はこれ
あぁ、確かにこれは間違いなく私が差し入れるはずもない種類の本だな…
間違いなく旦那察するやつ
刺青の本を受け取って信号待ちでペラペラめくってると、名言が書かれてました。
食事、睡眠、適度な運動
じゃない事もあるんですね。
そして、今日も普段のように本を差入れをして、ダメ元で「ロッカーに入りきらなくなった本があったら処分しないで宅下げしてもらえないか伝える事ってやっぱり出来ないですよね?」と言うと、「出来ないですね〜」と担当の警察官も苦笑い(笑)
ですよね。
はい、弁護士通して伝言します。
と言って警察署を退散した瞬間!
警察署から着信。
ご主人から宅下げがあったのを伝え忘れてました!今から戻れますか??
とのこと。
宅下げとは
差入れとは逆で、自分のロッカーに入りきれなくなった本や、古くなってきた衣類等を自宅に引き取ってもらう事です。
接見禁止の場合、手紙やメモ類の宅下げは禁止です。
再び窓口について、呼び出しボタンを押して出てきた留置課担当の警察官に書類を渡されて署名と捺印をすると。
小声で
「結構年の差離れてるんですね〜」
と言われ
「そうなんですよ、精神年齢は離れてないんですけどね〜」
と返す。
宅下げの申請書と、内容があっているかの確認をして、大量の本を受け取りました。
こんなに本を差し入れしてくれた人いたんだ…
「もう1つ宅下げするのものがあるので少しお待ちください。」
と待たされている間、大量の本を眺めながら、全部カバーが外されている上に留置所の閲覧許可の紙が表紙に糊でべったり貼られてるからリサイクルショップに持っていく事もできなさそうだな、なんてケチくさい事を考える私。
すると「現金の宅下げですね!」
と違う警察官が顔を出す。
ん?現金??
ここにサインと、金額の確認お願いします。
と。
封筒の中身を見てみると現金10万円!!
「???」
逮捕される時、所持金1万円しか持って行かなかったはずだけどなぁ?
逮捕されても私に現金を送る旦那。
普通逆なんですけど…
そう言えば弁護士さんを通じて旦那から「なにがいくら足りないか教えてくれ」と伝言があったのですが。
「お金のことは自分でどうにかするから気にしないで大丈夫です」と伝言しました。
まさか!それを気にしてるのかな?