逮捕後の子供達の変化その2
父親の逮捕の事実をどこまで伝えるか?
それは年齢によって対処法が変わりそうです、個人差はあると思いますが、少なくとも我が家の場合は子供が二歳以下ならお仕事や旅行等の言い訳でどうにか乗り切れるかもしれません。
ですが、物心がついた年齢の子にその手は通用しません。
現に娘は何も聞いてこない代わりに、毎日クマの人形を持ち歩き、外出先ではお漏らしを...
逮捕当初は聞かれたらその時に考えて答えようと思っていました、ですがいつまでたっても一向に父親について聞いてきません。
たまに「お父さんに会いたいな。」とか「お父さん今日も帰ってこない。」
と独り言のようにつぶやいています。
もし私が娘の立場だったらどうだろう。
もし私がまだ幼くて父親が逮捕されたとしたら、母親にどのような言葉をかけてもらいたいだろうか。
私なら
隠さず正直に事実を話してほしい。
この先どうなるのかを教えてほしい。
私がなにかしたせいだとしたら教えて欲しい。
そしてなにより、お父さんがいつ帰ってくるのか教えて欲しい。
いつものようにベッドに入った娘におやすみを言うタイミングで、隣に腰掛けてお話をしました。
タイホとはについて、悪いことをしたと決まったわけではないこと。
有罪か無罪か決めてもらうまでお父さんは帰ってこれないこと。
少しおっちょこちょいなだけで、人を傷つけたりはしていないと言うこと。
そして必ず帰ってくるということ。
言いたいことや不安なことがあったらいつでも聞くよと。
娘は「本当?本当に帰ってくるの?お父さんが警察署に行ってから帰って来なくなったから、お父さん何したんだろうってびっくりした。本当は寂しかった」と話してくれました。
「本当に絶対に絶対に帰ってくる?死んじゃったりしない?」と不安そうです。
「お父さんは海外旅行に行っただけだよって嘘つこうと思えばつけるでしょ?でも嘘でごまさかないでなんでも話すべきだと思うんだけど、それじゃ嫌?」と聞くと。
少しだけ安心したような表情で「そっちの方が嬉しい」と。
なぜお父さんが警察署に行ったことを知っているのかは気になりましたが、きっと色々なつじつまを合わせたり、私が電話をかけている内容などを聞いて察したんでしょう。
お父さんは刑務所に行っちゃったんだと思っていたそうです。
娘なりに私に気を使ってなにも聞けなかったようです。
しばらく話し合った後。
二人でベッドを出て紙にお父さんの似顔絵を書きました。
私の似顔絵はなかなか似ていると思ったんですが、娘に見せると「やだ!怖い!見たくない!!」と言われてしまいました…(笑)
娘の書いた父親の似顔絵は、優しさで溢れていました。